- ◆ 2020年08月15日
- PS4、PS5本体関連
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PS5の次世代冷却システムにまだ秘密があった!熱伝導材料としてリキッドメタル(液体金属)を採用、ソニーの新たな特許から判明

特許によると
「半導体の冷却性能を向上させる技術」とされており、その冷却ソリューションにリキッドメタルが採用されていることが明らかになっています。
まず理解してほしいのは水冷PCのクーラントのようにリキッドメタルが採用されているわけではないということ。リキッドメタルは半導体チップとラジエーターの間の領域でヒートシンクのような働きをさせている。
つまり"グリス"の代わりとして豪華にも「リキッドメタル」を採用しているのだ。
従来のグリスでは硬化してしまって冷却性能が経年劣化してしまい、結果熱伝導がうまく機能せず、PS4の「ファンがうるさい」現象が起きていた。実際分解してグリスを塗り直すだけで静音化されることは多くのYouTuberやブロガー達が実証している。こうした事を回避するためソニーはリキッドメタルを採用したものと思える。
リキッドメタルが他の部品に漏れ出ないようにする枠組みは「Ultraviolet Cured Resin(紫外線硬化レジン)」を使用している。
この特許が判明したことにより、内部に液状化する金属を採用した電子機器の製造に懸念を示す声もあるが、この冷却ソリューションでは「物質の状態変化」が中心となっている。つまりこの特許で採用されているリキッドメタルは通常時は硬化しているが、デバイス自体の動作熱で"液化"するものになっている。
PS5のデザインからも大型のブロワーファンが搭載されていることは明らかなので、リキッドメタル製ヒートシンクはあくまでPS5の冷却ソリューションの一部にすぎず、熱をラジエーターへと逃がす重要な役割を担っている。そして放熱された熱はファンで外に吹き飛ばす。
ソニーは以前からPS5を静音化するために努力を重ねてきた。とコメントしていました。このリキッドメタルを使った放熱自体の向上や以前の特許で判明した半導体をぶち抜く構造はまさに次世代冷却システムと言えるだろう。